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FEATURE 特集記事

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読み手として、創り手として。Only Free Paper スタッフの視点から見つめたフリーペーパーの魅力とは

2020.03.09

 

毎週木曜夜8時から、全国のコミュニティーFMを結んで、天谷窓大がパーソナリティーを務める「もっとつながるFM」37回目の今回は、東京のフリーペーパー専門店「Only Free Paper」スタッフの大澤さん、奥山さんをゲストにお迎えし、フリーペーパー特集番外編をお送りしました。

スタッフ一押しのフリーペーパーやフリーペーパー文化の可能性、来年2020年に向けた展望など、Only Free Paperスタッフのおふたりに普段の放送回では聞けないフリーペーパーの魅力をうかがいます。

 

「『結構面白い』と太鼓判を押す、今オススメのフリーペーパーとは」

 

これまで数々のフリーペーパーを紹介していただいている大澤さんですが、今一番気になっているフリーペーパーについて尋ねると、「駅でもらえる『Metropolitana』(メトロポリターナ)という雑誌があるのですが、この雑誌は毎月見ています」と実際の雑誌をめくりながら紹介してくれました。

 

『Metropolitana(メトロポリターナ)』とは、東京メトロの駅構内で配布されているフリーペーパーで、主に東京都心の働く女性をターゲットにした月刊のライフスタイルマガジン。現在はフリーペーパーに加え、メールマガジンと公式WEBサイトからでも記事を読むことができる。(メトロポリターナトーキョー https://metropolitana.tokyo/ja

この雑誌を挙げた理由について大澤さんは、「アートやカルチャーを主に特集しているのですが、その中に以前この番組にもゲストでお越しいただいた『いか文庫』さんの連載があったり、月永理絵さんの映画特集があったりして、カルチャーが好きな私は毎月欠かさず見ています」と話します。

 

さらに、その中でも一押しのコラムを紹介してくれました。

「『いか文庫 本日は閉店なり』というコラムがとても面白いです。毎回違った本をチャット形式でふたりの登場人物が話を進めていきながら紹介してくれるんです。これが結構面白い形で話が進むんですよね」と一読者として、とてもハマっているようです。

毎月10日に発行されている『Metropolitana』ですが、大澤さん曰く、「欲しいなと思って、2、3日するともうなかったりするくらい人気」とのこと。なくなり次第終了のこの雑誌をぜひ多くの人に手に取っていただきたいと語ってくれました。

 

ポストカード=フリーペーパー?Only Free Paperスタッフが語る、フリーペーパーの魅力と可能性

 

昨年、お子さんが生まれたというOnly Free Paperスタッフの奥山さんは、お子さんが生まれたのを機に子供の名前と顔写真を載せたポストカードを作ったそうですが、このポストカードを制作している過程であることに気づいたのだそうです。

「僕自身は、ただ楽しいから作って渡しているという感じですが、『このポストカードもフリーペーパーなんじゃないか』と気づいたんです。思い返してみると、自分のことを発信する小さい冊子のフリーペーパーも置いてあったりして、それらがこのポストカードや命名札とどう違うのかなって。今だと、SNSで投稿したり、スタンプを送ったりすることで終わるものを紙に印刷して送り合う、いわゆる年賀状やクリスマスカードのような、昔からあるこういう文化ってフリーペーパーに近い文化じゃないかなと思ったんです」

 

さらに、こんなエピソードも話してくれました。

「昔、フリーペーパーを配るときに使う包装紙が余って大量に捨てていたんです。そんなとき『この紙がもったいない』と言い出したスタッフがいました。そこで、名刺大に切って、メモ帳にして束の状態でレジの横に置いたんです。そのとき、『ご自由にお使いください』と書いてあるメモ帳と『ご自由にお持ち帰りください』と書いてあるフリーペーパー、この二つの紙の束は何が違うんだろうって話になって。結果、当時『フリーペーパーは定義づけできない』という結論になったのですが、本当にフリーペーパーって相手の受け取り方次第なんです」

紙に何か書いてあったとしても、それをマガジンとして読む人もいれば、裏紙にしてメモ帳として使う人、さらに「紙」という素材として受け取る人もいるという様々な視点を発見した奥山さんは、「だからこそ、フリーペーパーって奥が深いし、自由度が高いし、ハードルが低いし、これが楽しい文化だなと感じています」とフリーペーパーの魅力と可能性を語ってくれました。ちゃんと編集されたコンテンツもあれば、個人的なエピソードが手書きで書いてあることもある、という多様性がフリーペーパーにはあるようです。

スタジオでは紙の素材によって生まれる受け手の感じ方の違いや奥山さん制作のポストカードの細かなこだわりの話で盛り上がりました。

 

来年に向けた展望を語るー「もっとつながるフェス」を開催!?

 

2019年4月の番組開始から早8ヶ月、大澤さんは来年に向けて「ラジオを飛び出して、イベントとしてこれまで番組に出演いただいたゲストの方々をお呼びして、その方々に実際に会えるイベントを企画してみたいなと思っているんです」と番組とのさらなるコラボ企画を構想中なんだそうです。

「ちょうど来年の4月で1年を迎え、ゲストにもたくさん出演いただいたので、リスナーの皆さんは『このゲストはこんな人だろう』とある程度予想はついているのかもしれないですけど、実際会ってみて『実はこんな人だった』みたいな驚きやワクワクといった面白い場を提供したいなと思っています」

 

大澤さんは、フリーペーパーを発行している人たちは面白い人ばかりが揃っていると話し、「イベント会場でフリーペーパーを配布したり、物販ブースを作ったりしてみたいです。ぜひ、この過去に出演いただいたゲストの方々と会える場所をつくりたいです」と実現に向けた意欲をみせました。

そんなアイデアにパーソナリティーの天谷さんも「いいですね!『もっとつながるフェス』をやりましょう!」とかなり前向きな様子でした。来年2020年、実際にイベントが開催される日も近いかもしれませんね!

 

***

 

今回は、Only Free Paperスタッフのおふたりにオススメのフリーペーパーやフリーペーパーの可能性、来年に向けて展望まで、たっぷりお話をうかがいました。皆さんもフリーペーパーの存在がより身近になったのではないでしょうか。普段の通勤通学や行きつけのお店など、生活の身近にもフリーペーパーがあるかもしれません。ぜひ、あなたの身の回りにしかないフリーペーパーを探してみてはいかがでしょうか。

今後のフリーペーパー文化の発展、そして もっとつながるFMとのさらなるコラボ企画にも期待です。

東京にあるフリーペーパー専門店「Only Free Paper」に関する詳しい情報は、公式WEBサイトをご覧ください!( http://onlyfreepaper.com )

もっとつながるFMは、毎週木曜夜8時より「地域がもっとつながる、もっと近くなる。」を合言葉に、東京 半蔵門のスタジオから全国のコミュニティーFM局に生放送でお届けしているプログラム。パーソナリティーの天谷窓大がゲストを迎え、日本全国津々浦々の地域の魅力を発掘・発信していきます。詳しくは番組公式HP( https://mtpj.jp/about/ )をご覧ください!放送では聴けないアフタートークも配信中です!

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